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環境・エネルギー&気になる情報2

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防水スマホ「SH-13C」の“置くだけ充電”

 世界初(※)のワイヤレス充電に対応した「AQUOS PHONE f SH-13C」。端末をワイヤレスチャージャーの上に乗せて充電できるSH-13Cは何が便利で、将来的に私たちの生活はどのように変わっていくのだろうか。ワイヤレス充電の仕組みと、その利便性を紹介しよう。

スマートフォンの面倒な充電が“置くだけ”に

 スマートフォンを使い始めてすぐに感じるのが、バッテリーの消費が激しいこと。そして、充電が意外に面倒な作業だということ。というのも、スマートフォンには、防水モデルを除き充電台が付属せず、ほとんどがmicro USB端子にケーブルを挿して充電する仕様になっているからだ。しかも、海外メーカーのモデルは端子がむき出しのものが多いが、日本メーカー製は端子カバー付きのモデルも多いので、カバーをその都度開けてからケーブルを挿して充電しなければならない。

 端子カバーがあると、内部にホコリが入らず、デザイン的にも美しい。もちろん防水モデルに端子カバーは必須だ。しかし、水の浸入を防ぐためにきつく閉じられているため、開けるのに苦労することもある。最近はスマートフォンを持つ女性も増えてきているが、きれいなネイルが施された長い爪で硬い端子カバーを開けるのは、面倒なだけではなく、実はけっこうやっかいな作業でもある。

 ただ、前述の通り防水モデルの場合は、充電台が付属するものが多い。カバーの開閉が多くなると完全に閉まらない場合もあり、防水性能を損なう恐れがあるからだ。防水端末の場合、端子カバーはなるべく開閉しないに越したことはない。防水・防塵性能を備えている「AQUOS PHONE f SH-13C」には充電台が付属している。しかし、ただの充電台ではない。“置くだけ”で充電できる「ワイヤレスチャージャー」なのだ。

 SH-13Cを充電するには、中心に「Qi」のロゴがあるワイヤレスチャージャーの枠内に端末を置くだけでよい。充電ケーブルを抜き差しする手間がなく、開け閉めしなくていいので端子カバーも痛まない。その結果、防水・防塵性能がしっかり保たれるだけでなく、爪も美しく保たれる。防水モデルの場合、リアカバーや端子カバーを2年に1度交換する必要があるが、きれいなまま使い続けられるのはメリットだ。

 卓上ホルダに対応しておらず、充電をするたびに端子カバーを開けてケーブルを接続するタイプの機種だと、面倒でつい充電を忘れてしまうこともあるが、ワイヤレス充電ならそういったことも起きないだろう。また、自宅でケータイを使っていると、「どこに置いたか忘れてしまった」ということもありがちだが、SH-13Cをいつも充電台に置くようにしておけば、端末が行方不明になることも防げる。寝る前にケータイを使うことが多ければベッドサイド、ソファでくつろぎながら使うことが多ければテーブルなど、自分がよくケータイを使う場所にワイヤレスチャージャーを置くといいだろう。

ワイヤレス充電の統一規格「Qi」に対応

 置くだけで充電できる便利なワイヤレス充電は、業界団体のWPC(ワイヤレスパワーコンソーシアム)で「Qi(チー)」という統一規格が決められている。SH-13Cと同梱されるワイヤレスチャージャーは、このQiに準拠しており、Qi規格対応の充電パッドであれば端末を乗せるだけで充電できる。

 ワイヤレスチャージャーとSH-13Cのバッテリーには、それぞれ送電コイルが搭載されている。この2つのコイルが合わさると、コイル間の電磁誘導で電流が流れ、それをSH-13Cのバッテリーパックに蓄電するという仕組みだ。

 Qiに対応した充電パッドにもさまざまなタイプがあるが、SH-13Cに同梱される「ワイヤレスチャージャー SH01」は「ムービングコイル方式」を採用している。端末が置かれるとワイヤレスチャージャーがそれを認識し、チャージャー内のコイルがSH-13Cのコイルの場所に自動で動いて充電を開始する。SH-13Cを置く場所は、ワイヤレスチャージャーに記された充電可能なエリア内ならどこでもよい。実際に充電してみると、コイルの動く音が聞こえてなかなか面白い。

 SH-13Cではバッテリーパックにコイルが入っているので、ワイヤレスチャージャーにバッテリーパックだけを載せても充電できる。バッテリーパックを別途購入し、端末本体とは別に充電しておけば、予備のバッテリーとして使えて便利だ。ただし、同梱のワイヤレスチャージャーは、1度に1つのバッテリーしか充電できない。

 ただ、本体に付属するワイヤレスチャージャー以外でも、Qi準拠の充電パッドであれば利用できるので、バッテリー切れの心配をなくしたいなら、もう1台充電パッドを用意するのも手だ。自宅と職場にそれぞれワイヤレス充電器を用意して活用すれば、仕事中にバッテリー切れを心配する必要もなくなるだろう。ドコモではオプション品として同じワイヤレスチャージャー 01を販売しているので、それを新たに購入してもよい。

 なお、SH-13Cと異なり、ワイヤレスチャージャーは防水・防塵仕様に対応していないので、置き場所や濡れる危険には十分注意したい。

 ワイヤレス充電の利用スタイルは、自宅や職場などで、同梱またはオプション品のQi対応充電器を使うものに限られるが、将来的にはカフェ、ホテル、空港ラウンジ、映画館などにQi対応の充電器が設置され、ワイヤレス充電が社会インフラになる構想もある。実際、全日本空輸(ANA)、TOHOシネマズ、プロントコーポレーションが提供する一部店舗や拠点で、ワイヤレス充電が体験できるようになる予定だ(設置場所や時期は未定)。ワイヤレスチャージャーを持ち歩くことなく外出先で手軽に充電できるようになれば、私たちの生活はより便利なものに変わっていくだろう。

防水・防塵に対応したスマートフォン

 ここからは端末本体についてご紹介しよう。

 SH-13Cは「AQUOS PHONE f」というブランド名を冠している。“AQUOS PHONE”については、他のシャープ製端末でもおなじみだろう。SH-13Cにも、AQUOSで培った美しい液晶や高画質技術、液晶テレビAQUOSやAQUOSブルーレイとリンクできるAQUOS連携機能が盛り込まれている。

 製品名の「f」は、「free」「fit」「fine」「fun」「friend」といった言葉を表している。ワイヤレス充電による置くだけの充電スタイルや、防水・防塵による利用シーンの自由さ、コンパクトサイズですっきりしたデザイン、使いやすいUI(ユーザーインタフェース)やケータイから移行しやすい定番機能、安心感、さまざまなライフスタイルに対応できる、といった意味が「f」には込められている。

 「f」のエッセンスは、外観からも見て取れる。3.7インチの程よい大きさのディスプレイを備えたボディは、幅が約60ミリとスマートフォンにしては細身だ。手の小さい女性でも持て余すことなく、片手操作も可能だ。

 防水スマートフォンがまだ少ない中で、防水・防塵に対応しているのも貴重だ。噴流水を浴びても問題ないIPX5と、静水に30分沈めても使えるIPX7相当の防水性能、さらにIP5X相当の防塵性能を備える。キッチンなどの水回りや濡れた手でも安心して使えるので、スマートフォンの利用シーンが大きく広がり、使い方の自由度も上がる。例えば、自宅にWi-Fi環境が整っていれば、バスタイムにYouTubeTMやWebサイトを大画面で楽しみながらくつろぐ、なんていう使い方もできる。アウトドアで過ごす機会が増えるこれからの季節にもぴったりだ。

ケータイからの乗り換えも安心の機能と使い勝手

 前述の通り、SH-13CはAQUOS由来の高画質技術を搭載し、Wi-Fiを介してAQUOSなどと連携する「スマートファミリンク」といった先進の機能に対応している。その一方で、ケータイから安心して乗り換えられる充実の基本機能や、最新のAndroidTM 2.3と高速CPUによるサクサク感、使い勝手のよさも見逃せないポイントだ。

 SH-13Cではシャープ製のスマートフォンでは定評のある「TapFlow UI」を採用している。カメラ、アドレス帳、mixi、ピクチャーの4つのアプリは、使うほどにカスタマイズされ、成長していく。例えば、カメラでよく使う機能はメニューが大きく表示され、選択しやすくなっていく。

 アドレス交換に必須の赤外線通信機能と、買い物に欠かせないおサイフケータイにも対応しており、ケータイで便利に利用していた機能をスマートフォンでも同じように使える。また、細かな使い勝手の部分でも、シャープ製端末ならではの工夫が取り入れられている。例えば、SH-13Cでは、ロック画面から新着通知を確認できる。フルタッチのスマートフォンは、ロック画面で矢印などをスライドさせてロックを解除しないと何も操作できないようになっているが、SH-13Cではこのロック画面でメールや電話の着信を確認でき、各機能にジャンプできる。内容をすぐに確認でき、手間も省けて便利だ。

 ケータイでは当たり前にあるマナーモードは、フルタッチのスマートフォンの多くは簡単に設定できないものが多い。そのため、マナーモードのオン/オフのたびにロックを解除して画面操作をしなければならないが、SH-13Cなら音量下キーの長押しでマナーモードのオン/オフが可能だ。急いでマナーモードに設定したいときでも素早く操作できる。

 アドレス帳もケータイで見慣れたタブ式だ。海外製のスマートフォンの電話帳は縦スクロールするものが多く、日本語の五十音では使い勝手がよくないが、SH-13Cのアドレス帳は「あかさたな」のタブで区切られ、フリックでタブを切り替えられる。もちろん、グループ分けも可能だ。

 さらに、シャープ製スマートフォンで好評のスクリーンショットにも対応している。電源ボタンとホームボタンを同時に押すと、表示されている画面のスクリーンショットが撮影され、microSDに保存される。気に入った画像を撮って壁紙に使ったり、Webサイトを撮影してメモしたりするのに便利だ。

 初めてスマートフォンを使う人には、豊富な内蔵アプリも魅力だ。スマートフォンはアプリを追加して自分の好みに育て上げるのが楽しさの1つだが、膨大なアプリが集まったAndroid マーケットTM から珠玉の1本を見つけ出すのは、ビギナーにはハードルが高い。SH-13Cには評価の高いアプリがあらかじめ内蔵されており、スマートフォンの楽しさや便利さをすぐに体感できる。

 “置くだけ充電”にスマートフォンで初めて対応したSH-13C。このユニークな機能を使えるのはもちろん、SH-13Cは先進機能も基本機能も、高いパフォーマンスで気持ちよく使える万能型の端末といえる。防水・防塵対応やケータイでおなじみの使いやすい機能を盛り込んでいるので、スマートフォンビギナーでも自由に、かつ安心して使えるはずだ。

《ITmedia》


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